父の誕生日、日本にたぶん1個しかないマグカップをプレゼント [日記]
父の誕生日になったので、
予定通りプレゼントを持って
実家を訪れた我々。
玄関を上がると、
2月に父の生家から運び込んだ
本の詰まった箱が6箱、そのまま積まれていた。
箱を開けても、中の本を入れるスペースが
家のどこにもないのが問題なのだろう。
定年してから、読む時間が増えたからといって、
本を買いすぎるのが原因だ。
今年のプレゼントは、
Zazzleで買った
ドイツの哲学者イマヌエル・カントの
マグカップである。
前回記事:
Zazzleを使ってみた(発注)
Zazzleを使ってみた2(到着)
哲学好きの父は、
このサプライズにどう反応するか。
父「何じゃこれは」
私「…(ドキドキ)」
父「カントやないか」
私「そうだよ」
父「こんなもん、珍しいんとちゃうんか」
私「そうだよ。アメリカから送ってもらった」
父「裏にMade in Chinaと書いてある」
私「(しまった、そこまで見てなかった)
それはたぶん本体のマグカップが中国製というだけで。
印刷はアメリカで、たぶん日本にはカントのマグカップは
これ1個しかない。
ところで、カントの生まれ故郷は今どこの国でしょうか!」
母「プロイセン!」
私「いや、今どこの国か」
父「ロシアや」
私「正解!」
かねてから準備していたクイズに、
哲学好きの父は見事正解した。
その前に母が変なフライングをかましたが、
「カントが生まれた時の国名」ならプロイセンで合っている。
さすがは哲学好きの父の奥さんだ。
その後すぐ、父は無言で、
日本唯一と思われるカントマグカップを
食器棚に収納した。
* * *
実家を後にして、妻に判定を聞いてみた。
妻「喜んでたと思う。
『カントやないか』って言ってたから。
嬉しくなかったら何も言わなかったと思う」
そう言われてみるとそんな気がした。
私としては、放置せずに食器棚にしまったのが
「まあ要らなくはない」の意味だったと理解した。
というわけで、父へのサプライズ誕生日プレゼントは
大成功だったと信じておくことにしよう。
ちなみに来年は父が80歳になり、大台なので、
次はソクラテスのジョッキでいくか、
とか考えていたが…
来年は父の誕生日より前に
両親の金婚式がある
と妹が教えてくれた。
1年ずれて覚えていた。危なかった。
今からプレゼント選びを始めないと。
あと1年、2人とも元気でいてくれ、頼む。