また一つ、大阪から素敵な喫茶店が消えた

GW初日。
朝イチで向かったのは、大阪市内の某喫茶店。
入店し、妻から店長に贈り物を渡す。
今日で閉店するので、今までのお礼ということで。



そのあとモーニングを頼んで、
いつものハムサンドと玉子サンドを
ふたりで美味しくいただく。

この店は以前住んでいた家の近所だ。
あの頃は毎週土曜、ここのモーニングを食べに来ていた。
心臓の手術で入院し、退院した後は、
見舞いに来てくれた母と、ここでコーヒーを飲んだ。
気さくな常連客が大勢いる、アットホームな店で、
みんなこの店が好きだった。

最終日だから、常連客が全員来て
座るどころか立つ場所もないくらい
混んでいるかと思ったが、意外と空いていた。

開店する時ならお祝いで、人も花もたくさん来るのだろうけど
閉店のお祝いなんてものはないから、静かなものだ。

…などと考えていたら、みるみる人が増えてきて、
満席になってしまった。やっぱりか。

妻が知り合いの常連客と少し話をしたあと、
これから来る人のために、席を立った。
最後にふたりで店長と言葉を交わし、
わりとサッと帰った。

私は悲しくなかった。
というのは、閉店と言われても
実感がないからだ。

信じたくないだけかもしれない。

今度この前を通りかかったら、悲しくなるかも。
いや、絶対なるだろう。