危険な暑さと危険なかき氷

連日ニュースで
「危険な暑さ」と言われているのは
承知していたが、甘く見ていた。

昼過ぎに外出したら、
猛烈に熱い空気に全身を囲まれ、
押し潰されそうだ。
全身で熱い空気の膜を押すようにして前に進む。
しかし、何歩歩いても、同じ重い熱気がそこにある。
昼過ぎって今、こんなに暑いのか。
普段この時間に出歩かないから知らなかった。



妻の発案で、かき氷で命をつなぐことにした。
レモンのスライスを半分に折ってかじると
砂糖漬けの果肉の甘さと苦さが口の中を駆け巡る。

そして氷。これがもうたまらない。
味も食感も温度も素晴らしく美味。
暑い中から避難して、
エアコンの効いたお店で食べるかき氷は最高だ。
さすがは私の妻、素晴らしい提案だった。

しかし、私が一つ、大きなミスを犯していた。



かき氷を注文したと同時に
アイスカフェオレを注文していた。
（きなこ団子ドーナツもだが、それは失敗ではない。
　むしろ大成功だった、美味だった）

かき氷で頭がキーンとなった時、
アイスカフェオレを飲んでも助からない。
ホットカフェオレなり何なり、
温かい飲み物を頼んでおくべきだったのだ。
フードファイターの間では、
冷たいデザートの大食いの最中、
体温が下がり過ぎて食べられなくなることを
「雪山遭難」と呼ぶとか呼ばないとか。

とはいえ、外が暑かったせいか、
頭キーンはすぐ治った。
良かった良かった。
次回、かき氷を食べる時は
ホットドリンクを忘れない。