引っ越した夢 [夢]
久々に変な夢を見た。
夕暮れの頃、
薄暗い部屋の中にいる。
今のマンションと違い、部屋は狭く、
窓から小さな庭が見える。
家を出ると、道の向こうに
大きな石が幾つもあり
墓場かと思って驚いた。
薄暗い中、よく見ると、
沢山置かれているのはお地蔵さんだった。
そうだ、お墓はこの道を
もっと西に行ったところだった。
しかし、お地蔵さんは良いものだが、
それを集める人の向かいには住みたくない。
自分はなぜこんな家にいるのか。
そこでやっと、今の家が、
実家の近くに建っていることに気づいた。
もしかして、親のところに通うために、
ここに引っ越したのか。
そういえば、妻の姿が見えない。
ひとりで親のところに向かう気はしない。
妻を求めて、家の中に引き返す。
再び鍵穴に鍵を入れ、回す。
玄関の扉を開く。
そこで目が覚めた。
現実の妻は、すぐ隣で寝ていた。
目が覚めて良かったと思った。
夢の中と違って、外は晴れて明るく、
桜が終わりかけ、藤はもう始まっていた。