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Netflixで「テラビシアにかける橋」(2007)を見る [映画・動画]

「テラビシアにかける橋」(2007)がNetflixでやっていたので、
よくある感じの子供向けファンタジー映画だと思って見始めたのですが…

後半のある時点から、

何これ!

ですよ、いや悪い意味では無いのですが。
ただ、良い意味で裏切られたとか、そんな陳腐な言葉では表せません。
日本向け予告編に「児童文学の金字塔」と書かれているのも納得です。



この予告編でかなりネタバレしてますが、
原作を知っている人が映画を見に来るという想定だからでしょうか。

<以下さらにネタバレあり>

それとも、主人公の孤独な少年を、
転校生のヒロインが「テラビシア」に導き、
ふたりはお互い、かけがえのない存在になる、
というところが全て前置きに過ぎないということでしょうか。

少年がヒロインの空想の場所「テラビシア」で
自分らしく生きることを学び、
現実の人生でも自分らしく生きることができるようになり、
生まれて初めて人生を楽しみだしたその矢先、
ヒロインは事故で亡くなります。

少年は、自分のとった行動が
事故の原因になったと思い、苦しみます。
しかし、その結果、今まで気づかなかった、
周囲の人々の隠れた一面を知ることにもなります。
深い悲しみを抱えて生きている人や、
優しさを押し隠して生きている人。
ヒロインが生前にとった良い行いがもとで、
味方でなかった人が味方してくれたり。
そして少年は、テラビシアにかける橋を作り始めます。

最近、こういう映画を見ていませんでした。
ある人が死に、残された人が「どうしてあの人が?」と、
正しい答えの無い質問を、どこへともなく問い続ける感じ。
よくある映画の世界で、
悪人は悪いから死に、善人は良いから助かり、
悪人に殺された善人がいると、主人公が悪人を罰してくれる、
そんな観客のためのルールは通用しません。
この物語では現実世界と同様の「死」が描かれています。
そして、あまりにも理不尽な親友の死を受け入れ、
ひとりで生きていかなければならないという「現実」も。

つらすぎてこれ以上書くことを考えられません。

最後に気になって調べたのですが、
予想通り、これは実話を元にした物語でした。
そうでないとこんな話はできないと思います。
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