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失物と吐血 [夢]

恐ろしい夢を見た。

外国の知らない街を観光していると、
ポケットの財布が無くなった。
盗まれたのか、落としたのか。
無駄とわかりながらも、
今まで歩いていた道を戻りつつ
財布を探していると、
別のポケットに入れていたスマホも消えた。

そう言えば、誰かから
この街は国境を超えて怪しい人々が
よくやって来ると聞いた気がする。

もうどうしようもないので、
宿に戻ると、姪と姪の旦那はいたが、
妻がいない。どこだろう。

妻を探して宿の中を歩いていると、
何かが胃から込み上げてきた。
いきなり、大量の血が口から出てきて
しばらく止まらなかった。

宿のじゅうたんに大きな赤いシミ、
どころか赤い池ができてしまった。
じゅうたんを汚したことを謝りつつ、
救急車を呼んでもらわないと。
しかし、救急病院で助かるものだろうか、これは…

そんな絶望的なところで目が覚めた。
まだ朝の4時過ぎだった。

現実世界でも、視界に妻はいなかった。
起きてリビングを見にいくと、ソファで寝ていた。
後で聞いたところによると、
寝室が暑く感じて避難したという。

また、横で寝ていた妻がいなくなり、
悪夢を見たことになる。
ちょっと前に1度あったばかりだ。

少し窮屈だったが、ソファで一緒に寝た。
おかげで、続けて見た夢はこうだった。

長い間、大きなトラックに乗っていた。
サングラスをかけた運転手は無言だった。
私もずっと黙って、窓の外の景色を眺めている。
薄茶色で、何もない、砂漠のような荒野が
延々と続いているだけだった。

やがて、トラックは街に着いて停まり、
運転手も私も座席から降りた。
着いた街には見覚えがあり、ここからなら、
私の家まで帰れることがわかり、安心した。

私をここまで連れ帰ってくれた運転手に
感謝を伝え、お礼をしたかった。
すると彼はサングラスを外して、
別に何もいらないよ、と言った。
顔を見て初めて、小学校の同級生で、
たまに一緒に遊んでいた子が
大人になった姿だとわかった。

ガソリン代くらいは払わせてほしいと言っても、
彼は、いらないと言って、受け付けなかった。
なぜだろう、私に借りなんかないはずなのに。

そこでもう一度目が覚めた。
自宅のソファにいて、妻は傍にいた。
初めてふたりで山に登ってから15年目の今日、
忘れ難い夢見だった。
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