健康診断２０２１〜あるいはだいたい予想通りの絶望

今年も定期健康診断がやってきた。

2016年の入院以降、
健康には気をつけていたが
なにせコロナ禍である。

すなわち、
テレワークで通勤が無くなり、
外出自粛で登山も休んでいる。
（山では、特に山頂など景色のいい場所で、
　密集・密接の２密になりやすい。怖い）

こんな状態が続いていて、
不健康にならないわけがない。

まずは恐怖の身体測定から。

・身長が伸びて173cm台から174cm台になった。
　なんでやねん。機械壊れてない？

・体重が増えた。
　はい、承知しております。

・腹囲が伸びた。
　「あれ？　もう一度測定しますね。
　　やっぱり●●cmですね、
　　２回目も同じでしたので、
　　前回より随分増えてますが、
　　確定とさせていただきます」
　…看護師さんにそんな事言われたの初めてだ。

視力がまた落ちた。
　これもテレワークの影響か。
　どこまで下がれば気が済むのか。


もう身体測定だけで絶望的だったが、
他にも、結果が心配な検査を多数受けて、
目一杯ブルーな気持ちになった。
他の検査結果は後日送付されてくる。
血液検査が心配。

まあそこは、胃カメラ飲んで全部忘れよう。
一年に一度の重要な儀式だ。

とにかく緊張する！
最初がめちゃくちゃ苦しい！
不安ながらも画面を見ずにはいられない！
映像が正直気持ち悪い！
最後もそれなりに苦しい！

そして…

「ポリープがパラパラとありますが、
　良性のものですので、心配はないですね」

疲れ切った全身に染み渡る天の声。
胃カメラに刺激された涙と、
感激の涙がまざった状態で立ち上がり、
洗面台に行くと、私の顔を見た看護師さんが
「大丈夫ですか！？」と
真面目な顔で聞いてくれた。
はい大丈夫です、と答えたが
腑に落ちない顔をしていた。

「家族に胃がんが一人いるので
　毎年、もしもの事を考えて受けているのです」

なんて言っても仕方ないので、黙って顔を洗った。

部屋の外に出て、鼻を押さえながら待っていると、
検査が終わったのと、胃が大丈夫だった事の実感が湧いてきて
更に嬉しくなってきた。
この安心感を味わうだけでも、
追加料金4000円の価値はあると思う。

家に帰って、シャワーを浴びて、
午後からテレワークを始めたが、
なかなか集中できなかった。
疲労のためか、高揚感のためかは
よくわからなかった。